Astro-E2。

Astro-E2の打ち上げを見に行くことに決めた。人工衛星の打ち上げはちょっとした天候不良や装置トラブルですぐに発射延期になったりするから、鹿児島滞在期間内に打ちあがるかどうか心配だけど。。。


Astro-E2は、俺の出身研究室が開発に関わっていたX線天文衛星。実は2000年にAstro-Eが打ち上げられたのだが、ロケット側の不具合で海の藻屑と消えた過去がある。この失敗によって日本が世界をリードする数少ない領域だったX線天文学は、アメリカの"Chandra"とヨーロッパ連合の"XMM-Newton"の最新鋭X線衛星の前に辛酸を舐めることになる。
Astro-E2はAstro-Eのリベンジ版で、基本設計は2000年当時のコピーではあるが、搭載される高分解能X線分光器XRSは、ChandraやXMM-Newtonでは不可能な観測ができる独創的な検出器で、設計から5年たった今でも相当の結果を出すことが期待できる。


当日はOBということで一般の見学者よりは見やすい位置で打ち上げを見学できる。人工衛星の打ち上げは鹿児島県の内之浦。よく衛星の打ち上げというと、「種子島ですか?」といわれるんだけど、あちらは旧NASDAH2Aロケットの打ち上げ拠点で、今回Astro-E2が搭載されるM-Vロケットは内之浦から発射される。


さて、もちろん写真ネタになることを期待しての打ち上げ見学であるわけだけど、実は俺は望遠レンズというものを使ったことが無い。普段望遠を使うような機会が無いのだ。
旅行の前にEF75-300mm あたりの比較的安いズームレンズを買って臨むべきか、あるいは今回限りのことだから、レンタルで望遠Lレンズを借りとくか。難しいところだ。


あと、絵的にも、野口里佳さんのようにならないように気をつけなければならない。まあ、向こうはミーハーな種子島だけど、こっちはストイックな内之浦さ!
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