今日の本

仮面の告白 (新潮文庫)
仮面の告白三島由紀夫

不思議と読ませる小説。ところどころに現れる古い単語がなければ、とても昭和25年に書かれたものとは思えない、妙な新鮮味がある。
他者に見られたい自分と、本来の自分とのギャップに悩む様が描かれている。小説という性質上、それは「わかりやすい差異」で表現されているわけだが、考えさせられる。


星4つ。