今日の本

スナーク狩り (光文社文庫)
宮部みゆき「スナーク狩り」。


宮部みゆきは以前に読んだ本が期待はずれだったので敬遠していたんだけど、「これは面白いから」という熱心な薦めもあり、読んでみることに。


すごくテンポがよくて、グイグイ読ませるけど、なにも残らない。
たぶんすぐにあらすじを忘れちゃうと思う。


ドラマみたいな展開、とか、そういうテンポのよさっていうのは大事だと思うんだけど、こっちは貴重な時間を割いて読んでいる以上、やっぱり物事の新しい見方を提案するとか、自分の価値観を変えて欲しいとか思っているわけで、面白いだけの小説はときどきでいい。


俺の好きな作家だと、真保裕一や、こないだ読んだ「ダビンチ・コード」だって「ドラマのような小説」の部類に入ると思うんだけど、彼らの小説は自分の全く知らない世界を見せてくれるので、そういった哲学的な意味は少なくとも、非常に勉強になるのです。


でも、普通に面白いので星3つ。